シーケンシャルサーキット
フル・プログラマブル 5ボイス ポリフォニック シンセサイザー Prophet-5
Rev3.2

愛用プロミュージシャンが多いことで知られる、シンセサイザーの代名詞的存在。
94年頃、お値打ちに譲り受けた。(杉さんアリガト)
メーカー純正のMIDI基板付きらしいのだが、電源ON時にオムニONで受信chが1になってしまうので、電源ONですぐ使えるように若干の改造を施す。
MP3サンプル 38KBリード 110KBストリングス

ファクトリーデータ factory data 463KBリード
 ←こんなふうに開いてます。
上の画像に示す矢印の部分にプリントしてあるナゾの紋章。
専用エフェクタ、BOSS SE-50
ま、こいつをつないどけ!
パッチマップを組んでPro-5とMIDIでつなぎ、Pro-5側からプログラムを変えるとSE-50側もプログラムが変わるという仕組み。

2002/10
プロ5、ついに故障!!

35ドル+送料12ドルでした



ホイールの上に取り付けた動画

調整時のモニタ用にLEDを並べた
2003年9月、久しぶりにお相手しようと思って弾いてみたら、5ボイス中1ボイスが「ブー」と音程が出なくなっていた。
調べてみるとオシレータBの1個が死んでる。

回路図のありかを教えてもらったりしてかなりの所まで異常箇所を特定できた。
結局、VCOのコントロール電圧を受け持つオペアンプを交換したら直った。

と、ここまでは良かったが、知らないうちにVCFチップ(CEM3320)が1個逝っちゃってた。(T_T)
さて、店を探すか・・・。

PAiAには「ない」と言われ、音屋には「取り寄せできません」と言われ、Doepferは直接買えないみたいだし、色々巡ったあげくWine Country Productions, Inc.というシーケンシャル社のアフターサービス部門のようなところがあったのでここにした。

メールにてクレジットカードの番号やらと送り先なんかを伝え、送られてきたのが写真の通り。運良く1週間ほどで到着。

喜び勇んでICソケットにチップを取り付け、ようやく5ボイスが揃った。

おまけというか、回路図を見てひらめいたのがボイスアサインのインジケータだった。オーバーハイムのMATRIX-6には蛍光管ディスプレイにボイスの使われ具合が表示されるんだけど、それと同じ物を付けようということだ。

Pro-5を含め多くのアナログシンセは常時発振状態の音を、鍵盤を押している間ゲートを開いて通してやって「発音」ということにしている。
・・・ってことは、ゲートの信号を使ってLEDを点灯させればよいのだ。
結果はバッチグー!

ここでちょっと欲が出て、回路図もあることだし、フィルタのチューニングもやってみようということになった。

Pro-5のフィルタに付いているレゾナンスは、最大にするとフィルタ自身がカットオフポイントの周波数で発振してしまう。この音を使ってメロディも奏でられるんだけど、以前に比べてすごく音痴になってきていた。
フィルタの開き具合がそのまま音程の違いとしてわかってしまうのだ。

ちゃんとした測定器がないので、どうやってやるかは只今思案中・・・。
鍵盤リペア


修理の一例として紹介するものです。
これを行ったことによる破損などの不利益が発生しても当方は責任を負わないものとします。
あくまで自己責任の上行ってください。
↑から5年超、モヤモヤしていた鍵盤のタッチ。
そろそろ本腰を入れてなんとかするかと立ち上がる!
変なタッチの原因は、鍵盤の中のクッションゴムが硬化してゴムと鍵盤ストッパーが密着し、 磁石を引き離すようなタッチなのだ。

取り外したゴム部品
なぜか、白くペイントされている。
材料を仕入れにホムセンと百均へ・・・。

まずはクッションゴムの代わりに網戸の網貼り用のゴムチューブ、5.5mmだ。
チューブなので真ん中が2mmほど空洞になってる。
次に網戸チューブだけだと上下の高さが足りないので、
1mm厚のハリ付きフェルト 。
本体をひっくり返し・・・
このような作業のためにスタンドを作っておいた。
ツマミと鍵盤は、作業台から浮いた状態になって作業中もある程度は操作可能。
6mmに切断した網戸チューブを鍵盤ストッパーにはめ込み、 鍵盤の内側上下にフェルトを貼る。
これでオリジナルと同じ押鍵の深さになるというわけ。
網戸チューブはギザギザの部分を少し削ぎ落としたのだが、現物合わせでやって欲しい。

後日、友人に試奏してもらったところ、めでたく合格点を頂いた。

※ 2009/3/18 mixi日記より作成