シンセサイザー周辺機器 (2) RHYTHM MACHINE 機械がビート感を持ってしまったりすると・・・。 リズムマシーン ![]() ステップライト ところでこのプログラマブルには二つのタイプがあるリズムの書き込み方の違いで分けられる。一つのタイプはステップライトと呼ばれ、もう一つはリアルタイムライトと呼ばれる方式だ。ステップライトとは沢山並んだボタン(だいたい16個)一つ一つが最小単位を担当する。普通は一つのボタンを16分音符として考える。プログラム法はライトモードにして譜面どおりにボタンを押していけばよい。楽器はロータリースイッチで選び、ボタンを押せばLEDが点灯するからどんなパターンで鳴っているかを一目で見ることが ![]() リアルタイムライト さてもう一方のリアルタイムライトだが、この方式の特長はボタンに楽器の名前が書かれている。これを叩いてリズムパターンを書き込んでいく。つまり叩いたパターンがそのまま記憶される。もちろんその時テンポのガイドになるメトロノーム音がありそのキコカコ音をたよりに叩けばズレなくプログラムできる。慣れないうちはボタンを押すタイミングがちょいと遅れたりすることがあるがだんだん慣れてくるとリズム感が養われてくる。うまくなればジャストノリもスウィングノリも自由自在になる。思い通りのリズムパターンが書き込めるのはうれしい。代表モデルはコルグのKPR-77やLINNのリアルドラム等がある。 どちらがいいかは使う人の性格しだいだ。楽器屋さんでさわってみて選んでみよう。まあどちらのタイプでも共通の利点がある。こんどはそれについて説明しよう。それはシンクロ機能だ。最近はシーケンサーとリズムマシンはシンクロして使うのが一般化してきていてリズム隊を完璧に自動演奏させることができる。例えばマイクロコンポーザーを中心としたMCバンドを結成することが簡単にできるわけだ。TR-606のリア・パネルを見るとDINジャックがありこれでクロック信号やスタート/ストップの信号がやりとりされる。うまいことにマイクロコンポーザー(MC-202)にも同じ端子があり、それも入力用が1コ、出力用が2コある。MC-202を中心に2台のTR-606をつないでダブルドラムを演奏したり、(ステレオで行うとドラム音が飛びかい面白い)TR-606だけでなくベースマシーン(これも一種のデジタルシーケンサーだ)TB-303も接続してやれば、ベース、リズム、アルペジオ、オブリガードが自動演奏される。あとはポリシンセやモノシンセでメロディーやコードを弾けばワンマンバンドができてしまう。これはなかなか楽しいからぜひ機会があったら試してみよう。 デジタル音源の登場 さてこれからのリズムマシーンを考えてみようか。プログラマブルリズムマシーンの出現で一つの革命が起きたリズムマシーンはリンなどのデジタル音源(PCM)の登場によりまた一歩進化した。しかしこれらは大変高価であったが、アメリカではイーミューシステムのドラミュレーターやオーバーハイムのDMX、MXRのデジタルドラムなどだいぶ価格の下がったモデルも出現してきている。これは大変うれしい傾向だ。日本でも電子キーボードのオマケのリズムにデジタル音源を使っているものもありデジタル音源を使った手に届く価格のプログラマブルリズムの登場を切に願うものである。日本には優秀なメーカーがそろっているから近日中にアッと驚く製品が出てきてもおかしくないね。そしてリズムマシーンとはいえないが最近流行っているシモンズのエレクトロニックドラムにも注目したい。ドラム音源にはアナログ方式を使い、シンバル系にはデジタル音源を使っている。リアルでパワフルなサウンドは他の追従をゆる さない。今後こういったものとプログラマブルリズムマシーンの合体したものも出現するだろう。そしてMIDIバスによって演奏データをマイコンに貯えたりすることも可能になるはずだ。リズムの未来は明るい。今のうちにリズム感をキタエておこう。 |
ローランド TR-808 | ![]() ![]() |
ローランド TR-606 |
ヤマハ MR10 | ローランド CR-8000 | |
LINN リン・ドラムLM-1 | コルグ KPR-77 | |
オーバーハイム DMX | コルグ KR-55B |
☆リズムマシンは今でも個人練習やバンド練習においてのドラマー不在時代役とかで使われているんでしょうね。 ☆現在では、マシン毎にプログラムしてそれをシンクロさせる事はほとんどされなくなり、演奏データの一元管理化ということで、シーケンサ+音源というケースが多くなりました。 ☆近日中にアッと驚くヤマハRXシリーズ、ローランドTR-909が出ました。海外ではシーケンシャル・サーキットのドラムトラックスでした。 |
※記事をテキスト化する際、誤字は修正させていただきました